ハ行
いまさら聞けない生コン用語・単語をまとめました。
ハ行
- 配合計画書 (ハイゴウケイカクショ)
-
配合計画書とは、生コンクリートを製造するための配合内容を示した書類です。生コン工場で生コンクリートを製造するための設計図のようなもので、どの材料を、どの割合で使用して、所定の品質を満たすコンクリートを製造するかを示します。
生コンクリートは、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類などの組み合わせによって配合が決まります。配合計画書には、これらの条件に加えて、セメント、水、砂、砂利、混和剤などの1m³当たりの使用量が記載されます。
配合計画書は、単なる材料の一覧ではありません。購入者が求める品質や、設計図、構造特記仕様書などに基づいて、生コン工場が所定の性能を満たすように作成する重要な書類です。生コン工場は、購入者から示された設計条件をもとに配合計画書を作成し、生コンの納入前に購入者へ提出します。
配合計画書には、一般的に、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類、骨材の種類、混和剤の種類、単位水量、水セメント比、細骨材率、単位セメント量、1m³当たりの各材料の質量などが記載されます。これらの内容をもとに、生コン工場では実際の製造に必要な配合データを管理します。
配合計画書の様式や記載方法は、レディーミクストコンクリートに関する日本産業規格である JIS A 5308 で細かく定められています。そのため、生コン工場では、JIS A 5308 に基づいて必要な項目を整理し、購入者や施工者が確認できる形で配合計画書を作成します。
配合計画書の内容は、計量操作盤や出荷管理システムに登録され、日々の製造に使用されます。この作業を配合登録と呼びます。配合登録では、配合番号、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、練り方、補正計算、1m³当たりの各材料の設定値などを登録し、出荷時に正しい配合を選択できるようにします。
配合計画書の内容に誤りがあると、材料の計量値や補正設定が誤ったまま製造される可能性があります。その結果、スランプ、空気量、強度、品質のばらつきにつながるおそれがあります。そのため、配合計画書の作成、確認、登録、変更管理は、生コンの品質管理において非常に重要です。
また、材料の変更、季節による材料状態の変化、混和剤の変更、現場条件の変更などがある場合には、配合計画書の内容を見直す必要があります。最新の配合計画書と、操作盤や出荷管理システムに登録されている配合データが一致していることを確認することも重要です。
配合計画書は、生コンの品質を確保するための基本となる書類です。設計条件、材料、配合、製造、出荷、品質管理をつなぐ役割を持ち、安定したレディーミクストコンクリートを供給するために欠かせないものです。
関連ワード
・配合登録
・呼び強度
・JIS A 5308
・W/C(水セメント比)
・単位水量
・単位セメント量
・スランプ
・空気量
- 配合登録 (ハイゴウトウロク)
-
配合登録とは、配合計画書の内容をもとに、生コンクリートを製造するための配合条件を、計量操作盤や出荷管理システムへあらかじめ登録しておくことです。
生コンクリートは、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類、混和剤の種類など、出荷する製品ごとに配合条件が異なります。配合登録では、これらの条件に加えて、1㎥あたりのセメント、水、骨材、混和剤などの材料設定値を登録します。
配合登録を行っておくことで、出荷時に対象の配合を選択し、計量操作盤で各材料を正しく計量できるようになります。また、出荷管理システムと連動することで、出荷指示、製造、納入伝票、実績管理までをスムーズにつなげることができます。
主な登録項目には、配合番号、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、練り方、補正計算の設定、1㎥あたりの各材料の設定値などがあります。工場によっては、納入先や現場条件、季節、材料状態に応じて複数の配合を使い分けることもあります。
配合登録の内容に誤りがあると、材料の計量ミスや補正計算の誤り、出荷時の配合選択ミスにつながる可能性があります。そのため、配合計画書の内容を正確に登録し、変更時には登録内容を確認・更新することが重要です。
生コン工場では、配合登録を適切に管理することで、品質の安定、出荷作業の効率化、入力ミスの防止につながります。
【配合登録のやり方】
①配合番号を入力する。
②強度、スランプ等を入力する。
③練り方を選択する。(軟練、硬練など)
④補正計算の設定を入力する。
⑤1㎥あたりの各材料の設定値を入力する。
関連ワード
・配合計画書
・計量操作盤
・出荷管理システム
・単位水量
・単位セメント量
・S/A補正
・回収水補正
- バッチャープラント (バッチャープラント)
-
バッチャープラントとは、セメント、水、骨材、混和剤などの材料を計量し、所定の配合に基づいて練り混ぜることで、コンクリートを製造する大型設備です。生コン工場では、生コンクリートを安定して製造するための中心的な設備として使われています。
「バッチ」とは、材料の計量・投入・練り混ぜ・排出を1回ごとに区切って行う単位のことです。バッチャープラントでは、1バッチごとに必要な材料を計量し、ミキサで練り混ぜてから排出します。このように、1回ごとに区切ってコンクリートを製造する方式を「バッチ方式」と呼びます。
コンクリートプラントには、バッチ方式のほかに連続方式もあります。連続方式は、材料を連続的に供給しながら製造する方式ですが、日本の生コン工場では、配合の切り替えや品質管理を行いやすいことから、バッチ方式が多く採用されています。
生コン工場では、出荷するコンクリートの呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類などに応じて、配合を使い分けます。バッチ方式では、1バッチごとに配合データをもとに材料を計量できるため、製品ごとの条件に合わせた製造管理を行いやすいという特徴があります。
バッチャープラントでは、まず砂や砂利などの骨材を骨材ビンや計量器へ供給します。セメントはセメントサイロから、水は貯水槽から、混和剤は混和剤タンクからそれぞれ供給されます。これらの材料を計量器で配合どおりに量り、ミキサへ投入して一定時間練り混ぜることで、生コンクリートが製造されます。
この一連の工程を正確に行うために、バッチャープラントにはさまざまな設備が組み合わされています。主な設備には、骨材貯蔵設備、セメントサイロ、ベルトコンベヤなどの搬送設備、材料ごとの計量器、混和剤タンク、給水設備、ミキサ、計量操作盤、出荷管理システムなどがあります。
なかでも重要なのが、材料の計量です。セメント、水、骨材、混和剤の計量値が配合からずれると、スランプ、空気量、強度、耐久性などに影響する可能性があります。そのため、バッチャープラントでは、計量器の精度管理、骨材の表面水率管理、混和剤の管理、練り混ぜ時間の管理などが欠かせません。
また、日々の製造では、計量操作盤や出荷管理システムに登録された配合データをもとに、出荷ごとに必要な材料を計量・製造します。出荷予定、配合登録、材料計量、練り混ぜ、納入伝票、製造実績が正しくつながることで、生コン工場の安定した運用が成り立ちます。
バッチャープラントは、単に材料を混ぜる設備ではなく、生コンクリートの品質と出荷能力を支える基幹設備です。プラント全体の設備状態や制御精度、保守管理、操作性が、日々の製造効率や品質安定に大きく関わります。安定した生コンクリートを供給するためには、バッチャープラント全体を適切に管理し、各工程を正確に制御することが重要です。
関連ワード
・計量操作盤
・ミキサー
・骨材搬送
・計量ホッパー
・セメントサイロ
・骨材ビン
・ターンシュート
・傾斜ベルコン
- 引き出しベルコン (ヒキダシベルコン)
-
引き出しベルコンとは、骨材ビンや骨材貯蔵設備などから、砂や砂利などの骨材を引き出して搬送するためのベルトコンベヤのことです。「ベルコン」はベルトコンベヤの略称で、生コン工場では骨材搬送設備のひとつとして使用されます。
生コン工場では、コンクリートの材料である砂や砂利を、骨材ヤード、骨材ビン、コルゲートサイロなどに貯蔵します。引き出しベルコンは、これらの貯蔵部から必要な骨材を取り出し、計量器や次の搬送設備へ送る役割を担います。
たとえば、骨材ビンの下部に設置されたゲートから砂や砂利を落とし、その材料を引き出しベルコンで受けて搬送します。搬送された骨材は、計量ホッパや別のベルトコンベヤ、バケットエレベータなどを経由して、バッチャープラントの計量・練り混ぜ工程へ送られます。
引き出しベルコンは、材料供給の最初の段階に関わる設備です。そのため、引き出しベルコンが停止したり、骨材がうまく流れなかったりすると、材料計量や生コン製造全体に影響します。安定した出荷を行うためには、骨材を必要なタイミングで、必要な量だけ、安定して搬送できることが重要です。
引き出しベルコンでは、骨材の付着、こぼれ、詰まり、ベルトの摩耗、ローラーの不具合、ベルトの蛇行などに注意が必要です。砂や砂利は粒度や含水状態によって流れ方が変わるため、材料状態によって搬送量や供給状態が変化する場合があります。
特に、骨材の表面水率が高い場合や、細かい砂が多い場合には、材料が付着しやすくなったり、ビンやシュート部分で詰まりやすくなったりすることがあります。骨材が安定して引き出されないと、計量時間が長くなったり、計量値が安定しにくくなったりする可能性があります。
また、ベルトコンベヤの蛇行にも注意が必要です。ベルトが左右にずれて走行すると、骨材のこぼれ、ベルト端部の損傷、搬送不良、設備停止につながることがあります。日常点検では、ベルトの張り、ローラーの回転状態、プーリーの状態、付着物、清掃状態などを確認することが大切です。
引き出しベルコンの動作は、計量操作盤やPLCと連動して制御されることがあります。配合に応じて必要な骨材を供給し、粗計量・微計量のタイミングに合わせてゲートやベルトコンベヤを動作させることで、材料計量を安定させます。
引き出しベルコンは、目立ちにくい設備ですが、生コン工場の材料供給を支える重要な搬送設備です。骨材を安定して引き出し、計量工程へ正しく送ることで、配合に基づいた生コン製造と安定した出荷を支えています。
関連ワード
・骨材搬送
・傾斜ベルコン
・ベルトコンベア蛇行
・骨材ビン
・細骨材
・粗骨材
・計量操作盤
- ピクノメーター (ピクノメーター)
-
ピクノメーターとは、液体や固体の比重または密度を測定するために使用する小形の容器です。比重瓶とも呼ばれ、一般的にはガラス製の容器が使われます。
ピクノメーターは、あらかじめ内容積が分かっている容器に試料を入れ、その質量を測定することで、試料の密度や比重を求めるために使用されます。所定の温度で測定することが重要で、目的や用途に応じてさまざまな形状のものがあります。
液体の密度を測定する場合は、まず空のピクノメーターの質量を測定します。次に、一定温度で密度を求めたい液体を容器いっぱいに満たし、その質量を測定します。液体を入れた状態の質量から空容器の質量を差し引き、容器の内容積で割ることで、液体の密度を算出します。
固体の比重や密度を測定する場合にも、ピクノメーターが使われることがあります。固体試料の質量や、液体中での置換体積などを利用して、試料の密度や比重を求めます。粉体や粒状材料など、形状が一定でない材料の密度測定にも用いられることがあります。
コンクリート分野では、セメント、骨材、混和材料など、使用する材料の密度や比重を把握することが重要です。材料の密度や比重は、配合設計、絶対容積の計算、単位量の算出などに関係します。特に、1m³あたりの材料量を設計する際には、質量だけでなく容積の考え方も必要になるため、密度や比重の管理が重要になります。
たとえば、骨材の密度が正しく把握できていないと、配合計算における容積の見積もりにずれが生じる可能性があります。また、セメントや混和材料の密度は、配合計画書や品質管理に関わる基礎情報として扱われます。
ピクノメーターによる測定では、温度管理、容器内の気泡、試料の充填状態、容器の清掃状態などが測定結果に影響します。そのため、測定時には所定の手順に従い、測定条件をできるだけ一定に保つことが重要です。
ピクノメーターは、見た目は小さな容器ですが、材料の密度や比重を正確に把握するための基本的な試験器具です。コンクリートの配合設計や品質管理において、材料特性を確認するために用いられます。
関連ワード
・ふるい分け試験
・細骨材
・粗骨材
・配合計画書
・S/A補正
- 微計量 (ビケイリョウ)
-
微計量とは、必要な重量に対して、細かい単位で計量することです。目標とする計量値に近づいた段階で、材料を少量ずつ投入し、最終的な計量値を正確に合わせるための工程を指します。
生コン工場では、セメント、水、砂、砂利、混和剤などの材料を、配合に基づいて正確に計量します。材料を短時間で効率よく計量するために、最初は大きな流量で投入する「粗計量」を行い、その後、目標値に近づいたところで細かく調整する「微計量」を行うことがあります。
粗計量は、目標値に近いところまで材料を大まかに投入する工程です。一方、微計量は、目標値を超えないように少量ずつ投入し、計量値を細かく合わせる工程です。つまり、粗計量はスピードを重視した計量、微計量は精度を重視した計量といえます。
たとえば、砂や砂利を計量する場合、最初はゲートを大きく開けて材料を多く投入し、目標重量に近づいたところでゲートの開度を小さくして、少量ずつ投入する制御を行います。この後半の細かな計量が微計量です。
微計量を行う目的は、過量投入や不足投入を防ぎ、目標値に近い計量を行うことです。材料の投入には、落差や流れ込み、ゲートの閉まり遅れ、計量器の応答などが関係するため、投入を止めた後にもわずかに材料が落ち込む場合があります。そのため、目標値の直前で投入量を細かく調整することが重要です。
生コン製造では、材料計量のずれが品質に影響します。セメント、水、骨材、混和剤の計量値が配合からずれると、スランプ、空気量、強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。特に水や混和剤のように、少量の差が品質に影響しやすい材料では、微計量による精度管理が重要です。
計量操作盤では、材料ごとに粗計量・微計量の切り替えや、投入停止のタイミングを制御します。材料の種類、流れやすさ、設備の構造、ゲートの動作、計量器の特性に合わせて設定することで、計量時間と計量精度のバランスを取りやすくなります。
微計量は、生コン工場における材料計量の精度を高めるための基本的な考え方です。粗計量と組み合わせて運用することで、効率よく計量しながら、配合に近い材料投入を行い、安定した生コン品質を支える役割を担います。
関連ワード
・粗計量
・落差補正
・計量操作盤
・計量ホッパー
・累加計量
・秤量
- 引張強度試験 (ヒッパリキョウドシケン)
-
引張強度試験とは、コンクリートが引っ張られる力に対して、どの程度耐えられるかを確認するための試験です。コンクリートは圧縮力には強い一方で、引張力には弱い性質があるため、引張強度を把握することは、ひび割れや構造性能を考えるうえで重要です。
コンクリートの引張強度試験は、コンクリートを直接引っ張って試験する方法だけではありません。一般的には、円柱供試体を横に寝かせ、上下から圧縮荷重を加えることで、供試体内部に引張応力を発生させて強度を確認します。この方法を「割裂引張強度試験」と呼びます。
割裂引張強度試験では、円柱形の供試体を試験機に横向きに設置し、供試体の上下から荷重を加えます。荷重が大きくなると、供試体の内部に引張応力が発生し、やがて供試体が割裂して破壊します。そのときの最大荷重をもとに、割裂引張強度を求めます。
コンクリートの割裂引張強度試験方法は、JIS A 1113に規定されています。JIS A 1113では、円柱形の供試体を横にして、上下から圧縮荷重を加えることで、割裂引張強度を求める方法が定められています。
割裂引張強度は、次の式で求めます。
引張強度 = 2P ÷(π・d・l)
ここで、Pは最大荷重(N)、dは供試体の直径(mm)、lは供試体の長さ(mm)を表します。試験体が破壊するまでに試験機が示した最大荷重をもとに、供試体の寸法を用いて引張強度を計算します。
一般的に、コンクリートの引張強度は圧縮強度に比べて小さく、圧縮強度のおよそ1/10〜1/13程度とされています。また、高強度コンクリートになるほど、圧縮強度に対する引張強度の比率は小さくなる傾向があります。
このように、コンクリートは引張力に弱い材料であるため、鉄筋コンクリートでは、コンクリートが主に圧縮力を負担し、鉄筋が引張力を負担する考え方が基本になります。引張強度試験は、コンクリート単体の引張に対する性質を確認し、ひび割れ抵抗性や材料特性を評価するために用いられます。
引張強度は、配合、水セメント比、単位水量、骨材の品質、混和剤、締固め、養生条件などの影響を受けます。特に水量や養生状態が適切でない場合、強度発現に影響し、試験結果にばらつきが生じる可能性があります。
生コン工場や試験室では、引張強度試験の結果だけでなく、圧縮強度試験、曲げ強度試験、スランプ試験、空気量試験などとあわせて、コンクリートの品質を総合的に確認します。安定した品質を確保するためには、試験による確認と、製造段階での配合管理・水量管理・表面水率管理を適切に行うことが重要です。
関連ワード
・強度試験
・圧縮強度試験
・曲げ強度試験
・W/C(水セメント比)
・養生
- ヒューム管 (ヒュームカン)
-
ヒューム管とは、遠心力を利用して成形・締固めを行い製造される鉄筋コンクリート管のことです。正式には「遠心力鉄筋コンクリート管」と呼ばれ、主に下水道管、排水管、雨水管、かんがい用水管などに使用されます。
ヒューム管は、鉄筋を組んだかごを型枠の中に入れ、その型枠を回転させながらコンクリートを投入して製造します。回転によって発生する遠心力により、コンクリートが型枠の内側に押し付けられ、締め固められます。その後、養生を行い、脱型して製品となります。
遠心力によって成形されるため、ヒューム管は形状や寸法の精度を確保しやすく、水密性や外圧に対する強度を高めやすいことが特徴です。地中に埋設して使用されることが多く、土圧や交通荷重などの外力に耐える必要があるため、管としての強度や耐久性が重要になります。
ヒューム管の「ヒューム」は、発明者である Hume 兄弟の名前に由来します。1910年にオーストラリアでヒューム管の製造方法が発明され、その後、日本にも技術が導入されました。日本では、遠心力鉄筋コンクリート管として規格化され、下水道や農業水利などの分野で広く使われてきました。
ヒューム管は、管そのものが構造体として機能する剛性管です。高い外圧強度が求められる場所や、大きな流量を扱う管路、道路下や地中に埋設される排水管などで使用されます。用途や敷設方法、継手部の形状、強度などによって種類が分かれます。
一方で、ヒューム管は鉄筋コンクリート製のため重量があり、施工には重機や適切な搬送・据付作業が必要です。また、使用環境によっては、硫化水素などによるコンクリート腐食、管内の摩耗、継手部の水密性などにも注意する必要があります。
コンクリート製品としてのヒューム管では、使用するコンクリートの品質が重要です。セメント、水、骨材、混和剤の配合、単位水量、水セメント比、練り混ぜ、締固め、養生などが、製品の強度、水密性、耐久性に影響します。
生コン工場やコンクリート製品工場では、配合計画書に基づいて材料を正確に計量し、安定した品質のコンクリートを製造することが求められます。ヒューム管のようなコンクリート製品では、寸法精度や外観だけでなく、強度や水密性を満たすための材料管理・製造管理が重要です。
ヒューム管は、下水道、排水、雨水対策、農業用水など、社会インフラを支えるコンクリート製品です。遠心力成形による高い強度と水密性を持つ一方で、用途や施工条件に応じた製品選定と、安定したコンクリート品質の管理が欠かせません。
関連ワード
・二次製品
・PCa(プレキャストコンクリート)
・RC(鉄筋コンクリート)
・ボックスカルバート
・コンクリートパイル
・強度試験
・養生
- 表面水率 (ヒョウメンスイリツ)
-
表面水率とは、砂や砂利などの骨材の表面に付着している水分の割合を表す指標です。生コン製造では、実際の単位水量を適切に管理するために重要な項目です。
骨材には、粒の内部に吸収された水分と、表面に付着している水分があります。このうち、表面に付着した水は、練り混ぜ時にコンクリート中の水として働くため、配合上の水量に影響します。
表面水率を正しく把握できていない場合、実際にコンクリートへ入る水量が配合からずれてしまいます。表面水率を低く見積もると、実際の単位水量が多くなり、スランプが大きくなったり、強度や耐久性に影響したりする可能性があります。
反対に、表面水率を高く見積もると、練り混ぜ水が不足し、スランプが小さくなったり、ワーカビリティーが悪くなったりする場合があります。そのため、表面水率の管理は、スランプ、単位水量、水セメント比、強度の安定に直結します。
特に砂は粒が小さく表面積が大きいため、表面水率の変化が生コン品質に大きく影響します。雨天後や季節変動、骨材の貯蔵状態によって水分状態が変わるため、日々の確認が重要です。
砂利などの粗骨材でも、表面水率の変動は水量管理に影響します。粗骨材の水分を適切に把握することで、配合に基づいた単位水量を維持しやすくなります。
生コン工場では、骨材表面水率を測定し、計量操作盤で水量補正に反映します。表面水率センサーや骨材表面水率モニターを活用することで、骨材の水分状態を把握しやすくなり、品質のばらつきを抑えることができます。
表面水率は、生コンの品質安定に欠かせない管理項目です。骨材に含まれる水分を正しく把握し、配合上の水量に反映することで、スランプ、強度、耐久性の安定につながります。
関連ワード
・骨材表面水率モニター
・砂表面水率センサー
・砂利表面水率センサー
・単位水量
・W/C(水セメント比)
・スランプ
・細骨材
- 秤量 (ヒョウリョウ)
-
秤量とは、はかりで正確にはかることのできる最大限の重さのことです。計量器やはかりには、それぞれ測定できる重量の上限があり、その上限値を秤量と呼びます。
たとえば、秤量が1,000kgのはかりであれば、そのはかりで正確に計量できる最大重量は1,000kgまでです。秤量を超える重量を載せると、正しい計量ができないだけでなく、計量器の故障や精度低下につながる可能性があります。
生コン工場では、セメント、水、砂、砂利、混和剤など、さまざまな材料を配合に基づいて計量します。これらの材料を計量する計量器には、それぞれの材料や設備に応じた秤量が設定されています。材料の使用量や1バッチあたりの練り混ぜ量に対して、適切な秤量の計量器を使用することが重要です。
秤量が小さすぎる計量器を使用すると、必要な材料を一度に計量できなかったり、秤量を超えてしまったりするおそれがあります。一方で、秤量が大きすぎる計量器を使用すると、少量の材料を細かく計量する際に精度を確保しにくい場合があります。そのため、計量器は、計量する材料の量や必要な精度に合わせて選定する必要があります。
秤量とあわせて重要なのが、目量です。目量とは、はかりの表示がどの単位で変化するかを示す値です。たとえば、目量が1kgのはかりでは、表示は1kg単位で変化します。秤量は「はかることのできる最大重量」、目量は「読み取れる最小の表示単位」と考えると分かりやすくなります。
生コン製造では、材料の計量精度が品質に大きく関わります。セメント、水、骨材、混和剤の計量値が配合からずれると、スランプ、空気量、強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。そのため、秤量、目量、計量範囲、計量精度を理解し、材料ごとに適切な計量器を使用することが重要です。
また、計量器を安全かつ正確に使用するためには、秤量を超えた使用を避けるだけでなく、定期的な点検、校正、検査を行うことも大切です。使用公差や検定公差の範囲内で正しく計量できているかを確認し、必要に応じて調整や修理を行うことで、安定した材料計量につながります。
秤量は、計量器の能力を示す基本的な項目です。生コン工場では、計量器の秤量を正しく理解し、材料計量や配合管理に適した設備を運用することで、安定した生コン製造と品質管理を支えることができます。
関連ワード
・目量
・検定公差
・使用公差
・ロードセル
・計量ホッパー
・計量操作盤
- 普通セメント (フツウセメント)
-
普通セメントとは、一般に「普通ポルトランドセメント」を指す呼び方です。コンクリートに使用されるセメントの中で最も標準的な種類であり、土木工事、建築工事、各種コンクリート製品の製造など、幅広い用途で使用されています。
普通ポルトランドセメントは、単に「セメント」と呼ばれる場合に指されることが多い代表的なセメントです。セメント全生産量の中でも大きな割合を占め、一般的なコンクリート工事で広く使われています。
ポルトランドセメントとは、石灰石や粘土などを原料として焼成し、クリンカに石こうを加えて粉砕したセメントです。水と反応することで硬化し、骨材を結合してコンクリートに強度を与える役割を持ちます。
普通セメントは、強度発現、施工性、耐久性、入手性、経済性のバランスがよく、標準的なコンクリートに使用しやすいセメントです。特別な早期強度や耐化学性などが求められない一般的な用途では、普通ポルトランドセメントが多く使用されます。
普通セメントと比較されるセメントに、早強セメントやBBセメントがあります。早強セメントは、普通セメントよりも早い時期に強度を発現しやすいセメントで、工期短縮や寒中コンクリートなどに使用されます。BBセメントは、高炉セメントB種を表す呼び方で、高炉スラグを混合したセメントです。長期強度や化学抵抗性、環境負荷低減などの面で特徴があります。
普通セメントは標準的なセメントですが、使用する条件によってコンクリートの性質は変わります。単位セメント量、単位水量、水セメント比、骨材の種類、混和剤、練り混ぜ条件、養生条件などによって、スランプ、強度、耐久性、乾燥収縮などに影響が出ます。
生コン工場では、配合計画書や出荷指示に基づいて、使用するセメントの種類を正しく管理します。普通セメントを使用する配合であっても、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、単位水量、水セメント比、混和剤の種類や添加量などを適切に管理することが重要です。
普通セメントは、コンクリート製造における最も基本的なセメントです。標準的で扱いやすい一方で、安定した品質を確保するには、配合、材料計量、表面水率、練り混ぜ、養生などを適切に管理する必要があります。
関連ワード
・BBセメント
・早強セメント
・単位セメント量
・W/C(水セメント比)
・強度試験
・養生
- ブリーディング (ブリーディング)
-
ブリーディングとは、打ち込んだフレッシュコンクリートの中で、材料が沈降し、水が上面に浮き上がってくる現象です。コンクリートの表面に水がにじみ出るように見えるため、品質管理上注意が必要です。
コンクリートは、セメント、水、骨材、混和剤などを練り混ぜて製造されます。打込み後、骨材やセメント粒子が沈み、水分が上方へ移動すると、表面に水が集まります。この浮き上がった水をブリーディング水と呼びます。
ブリーディングが適度な範囲であれば、表面の急激な乾燥を一時的に抑える場合もあります。しかし、ブリーディングが多すぎると、コンクリート表面の品質低下、沈下ひび割れ、打継ぎ不良、鉄筋下部の空隙、仕上げ不良などにつながる可能性があります。
ブリーディングが発生しやすい要因には、単位水量が多いこと、骨材の粒度が不適切であること、細骨材率が低いこと、材料分離が起きやすい配合であること、締固めが過度であることなどがあります。
暑中コンクリートでは、ブリーディング水が早く蒸発し、表面が急激に乾燥することでプラスチック収縮ひび割れが発生する場合があります。風や直射日光の影響が強い場合には、打込み後の養生管理が特に重要になります。
ブリーディングを抑えるには、単位水量、水セメント比、細骨材率、骨材の粒度、混和剤の使用、練り混ぜ、締固め、養生を適切に管理することが重要です。水を増やして施工性を確保するのではなく、混和剤などを活用しながら配合全体でワーカビリティーを調整する必要があります。
生コン工場では、骨材の表面水率を正しく把握し、配合どおりの単位水量になるように管理することが大切です。表面水率の見誤りにより実際の水量が多くなると、ブリーディングや材料分離の原因になる場合があります。
ブリーディングは、フレッシュコンクリートの状態や配合の適切さを示す重要な現象です。発生要因を理解し、製造から施工、養生まで適切に管理することで、コンクリート表面や内部品質の低下を防ぎやすくなります。
関連ワード
・材料分離
・単位水量
・W/C(水セメント比)
・スランプ
・空気量
・暑中コンクリート
- ふるい分け試験 (フルイワケシケン)
-
ふるい分け試験とは、砂や砂利などの骨材を、目開きの異なるふるいにかけて、粒の大きさごとの分布を調べる試験です。骨材の粒度、粗粒率、粗骨材の最大寸法などを確認するために行われます。
コンクリートに使用する骨材は、粒の大きさや粒度分布によって、コンクリートの施工性、単位水量、空気量、強度、耐久性などに影響します。そのため、骨材がコンクリート用として適しているかを確認するうえで、ふるい分け試験は重要な試験です。
ふるい分け試験では、採取した骨材試料を乾燥させ、目開きの大きいふるいから小さいふるいへ順番に重ねたふるいにかけます。ふるいごとに残った骨材の質量を測定し、各粒度の割合を求めます。この結果から、骨材の粒度分布や粗粒率を確認します。
粒度とは、骨材に含まれる粒の大きさの分布のことです。粒度が適切でない場合、コンクリートのワーカビリティーが悪くなったり、材料分離が起こりやすくなったり、必要な単位水量が増えたりすることがあります。粒の大きさが偏りすぎていると、骨材同士のすき間が大きくなり、セメントペースト量や水量に影響する場合があります。
粗粒率とは、骨材の粒度の粗さを数値で表した指標です。一般に、粗粒率が大きいほど骨材は粗く、粗粒率が小さいほど細かい骨材が多いことを示します。細骨材の粗粒率は、コンクリートのワーカビリティーや単位水量、細骨材率の設定に関係します。
粗骨材の最大寸法も、ふるい分け試験で確認される重要な項目です。粗骨材の最大寸法は、構造物の部材寸法、鉄筋間隔、かぶり厚さ、施工条件などを考慮して選定されます。最大寸法が適切でないと、型枠内への充填性や締固め性に影響することがあります。
ふるい分け試験は、コンクリート用骨材の工事への使用適否を判断するために行われます。また、複数の骨材を混合して使用する場合には、混合骨材の適当な割合を決定するためにも活用されます。骨材の粒度を調整することで、コンクリートの配合や施工性を安定させやすくなります。
コンクリートの配合設計では、ふるい分け試験の結果が、細骨材率、単位水量、空気量などの決定に関係します。骨材の粒度分布が変わると、必要な水量やモルタル量、材料分離抵抗性なども変化するため、配合設計や品質管理において重要な基礎データとなります。
生コン工場では、骨材の産地や採取場所、貯蔵状態、季節変動などによって、粒度や表面水率が変化する場合があります。そのため、ふるい分け試験によって骨材の状態を確認し、必要に応じて配合や細骨材率の見直し、材料管理を行うことが重要です。
ふるい分け試験は、骨材の品質を確認し、安定したコンクリートを製造するための基本的な試験です。骨材の粒度、粗粒率、粗骨材の最大寸法を適切に把握することで、施工性や品質のばらつきを抑え、配合に基づいた生コン製造につなげることができます。
関連ワード
・細骨材
・粗骨材
・細骨材率
・S/A補正
・ピクノメーター
・材料分離
- ベルトコンベア蛇行 (ベルトコンベアダコウ)
-
ベルトコンベア蛇行とは、ベルトコンベアのベルトが本来の走行位置から左右にずれて走行する状態のことです。ベルトが片側へ寄ったまま運転されると、ベルトの端部やフレーム、ローラーなどに接触し、摩耗や損傷につながる可能性があります。
生コン工場では、砂や砂利などの骨材を搬送するためにベルトコンベアが使用されます。骨材は重量があり、搬送量も多いため、ベルトコンベアが安定して走行していることは、プラントの安定運転にとって重要です。
ベルトコンベアが蛇行する原因には、ベルトの張り具合の不均一、ローラーやプーリーの芯ずれ、フレームの傾き、搬送物の偏った積載、ベルトの摩耗や劣化、付着物の堆積などがあります。特に骨材を搬送する設備では、砂や砂利の偏り、落下位置のずれ、雨水や粉じんの影響などによって、蛇行が発生しやすくなる場合があります。
蛇行を放置すると、ベルトの端部が損傷したり、ベルトがフレームにこすれて摩耗したりするおそれがあります。また、骨材がベルトからこぼれ落ちる、周辺設備に干渉する、ベルトが断裂する、搬送が停止するなど、プラントの運転に影響するトラブルにつながる可能性があります。
ベルトコンベアは、プラント内の高所や屋外、確認しにくい場所に設置されていることも多く、蛇行の発生に気づきにくい場合があります。現場を巡回して目視確認する方法もありますが、異常を常に確認し続けることは難しく、発見が遅れると設備停止や復旧作業の負担が大きくなることがあります。
そのため、ベルトコンベアの蛇行は早期に検知することが重要です。蛇行を検知するスイッチやセンサーを設置することで、ベルトが所定の位置から外れた場合に異常を把握しやすくなります。異常信号を事務所や操作室へ通報できる仕組みがあれば、現場確認に行く前に異常の発生を把握でき、初動対応を早めることができます。
生コン工場では、ベルトコンベアの蛇行を早期に検知することで、ベルト断裂の未然防止、骨材の落下防止、搬送トラブルの抑制、設備停止時間の低減につながります。また、日常点検や清掃、ローラー・プーリーの調整、ベルトの張り調整などとあわせて管理することで、より安定した搬送設備の運用が可能になります。
ベルトコンベア蛇行は、単なるベルトのずれではなく、設備損傷や材料搬送トラブルにつながる可能性がある異常です。生コン工場の安定運転を維持するためには、蛇行の原因を理解し、早期検知と適切な点検・保守を行うことが重要です。
関連ワード
・骨材搬送
・引き出しベルコン
・傾斜ベルコン
・骨材ビン
・バッチャープラント
・PLC
- ボードPC (ボードピーシー)
-
ボードPCとは、液晶ディスプレイにパソコン本体としての機能を組み込んだ、オールインワンタイプの薄型パーソナルコンピュータの総称です。画面表示とコンピュータ機能が一体化しているため、別途パソコン本体を設置しなくても、限られたスペースで使用しやすいことが特徴です。
一般的なデスクトップパソコンでは、モニターとパソコン本体を別々に設置します。一方、ボードPCでは、液晶ディスプレイの背面や内部にCPU、メモリ、ストレージ、入出力端子などの機能を組み込んでいます。そのため、省スペースで配線をまとめやすく、操作盤や制御盤、現場端末などに組み込みやすい構造になっています。
ボードPCは、消費電力が比較的少なく、冷却ファンの回転数も少ないため、塵埃の多い環境での使用にメリットがあります。冷却ファンが大きく回転する機器では、周囲の粉じんやほこりを吸い込みやすくなる場合がありますが、低消費電力で発熱が少ない構成にすることで、こうした影響を抑えやすくなります。
生コン工場では、セメント、骨材、粉じん、水分などが存在する環境で、操作盤や表示端末が使用されます。そのため、事務所で使う一般的なパソコンとは異なり、設置環境に合わせた耐久性、視認性、操作性、保守性が重要になります。
ボードPCは、計量操作盤、出荷管理システム、品質管理システム、各種監視装置などの画面表示や操作端末として使用されることがあります。タッチパネル式の画面を備えたタイプでは、マウスやキーボードを使わずに画面操作できるため、現場での操作性を高めやすくなります。
また、ボードPCは装置に組み込みやすく、制御盤や操作盤の前面に取り付けて使用しやすい点も特徴です。画面と本体が一体になっているため、設置スペースを抑えながら、操作画面、製造状況、アラーム、計量値、出荷情報などを表示できます。
一方で、ボードPCを使用する場合は、設置場所の温度、湿度、粉じん、振動、直射日光、保守スペースなどに注意が必要です。工場環境では、一般的な事務用パソコンよりも厳しい条件で使われることがあるため、用途や設置場所に合わせて適切な仕様を選ぶことが重要です。
ボードPCは、省スペースで操作画面とパソコン機能を一体化できる端末です。生コン工場では、操作盤や監視システムの使いやすさを高め、製造状況や設備状態を分かりやすく表示するための重要な機器のひとつとして活用されます。
関連ワード
・FAPC
・CPU
・計量操作盤
・出荷管理システム
・PLC
- ボックスカルバート (ボックスカルバート)
-
ボックスカルバートとは、道路や造成地、河川、排水路などに使用される箱型のコンクリート構造物です。断面が四角形の箱のような形をしており、水路、通路、共同溝、地下横断施設、暗渠など、さまざまな用途で使われます。
カルバートとは、道路や盛土の下を横断するために設けられる構造物のことです。水を通すための排水路として使われる場合もあれば、人や車両、配管、ケーブルなどを通すための空間として使われる場合もあります。その中でも、箱型の断面を持つものがボックスカルバートです。
ボックスカルバートには、現場で型枠を組んでコンクリートを打ち込む現場打ちタイプと、工場であらかじめ製造した部材を現場に搬入して設置するプレキャストタイプがあります。プレキャストボックスカルバートは、PCa(プレキャストコンクリート)製品のひとつで、工場で管理された条件のもとで製造されます。
プレキャストのボックスカルバートは、現場での型枠作業やコンクリート打込み作業を減らせるため、工期短縮や省人化に役立ちます。また、工場製造によって寸法精度や品質を確保しやすく、天候の影響を受けにくいというメリットがあります。
ボックスカルバートには、土圧、水圧、上部を通行する車両荷重、地震時の力など、さまざまな外力が作用します。そのため、使用場所や埋設条件に応じて、必要な強度、耐久性、部材厚さ、鉄筋量、接合方法などを適切に設計する必要があります。
排水路や水路として使用される場合は、水密性も重要です。接合部からの漏水や土砂の流入を防ぐため、継手部の構造や止水材、施工精度が品質に大きく関係します。下水、雨水、農業用水、道路排水など、用途に応じて必要な性能が異なります。
ボックスカルバートに使用されるコンクリートでは、圧縮強度、耐久性、水密性、ひび割れ抵抗性などが重要になります。呼び強度、水セメント比、単位水量、単位セメント量、骨材の品質、混和剤、練り混ぜ、締固め、養生条件などを適切に管理することで、所定の性能を確保します。
工場で製造されるプレキャストボックスカルバートでは、型枠の寸法精度、鉄筋の配置、かぶり厚さ、打込み方法、締固め、養生、脱型、外観検査、寸法検査などが重要です。大型製品では、製品重量、運搬方法、現場での据付方法も計画に含める必要があります。
生コン工場やコンクリート製品工場では、ボックスカルバートに求められる品質を満たすため、配合計画書に基づいて材料を正確に計量し、安定したコンクリートを製造することが求められます。特に水路や暗渠に使用される製品では、強度だけでなく、水密性や耐久性を意識した品質管理が重要です。
ボックスカルバートは、道路、排水、造成、河川、共同溝など、社会インフラを支える重要なコンクリート構造物です。設計条件に合った製品を選び、製造・運搬・据付・接合を適切に管理することで、長期にわたって安定した機能を発揮します。
関連ワード
・強度試験
・圧縮強度試験
・養生
・W/C(水セメント比)
・配合計画書
・ヒューム管
・バッチャープラント
- ホッパー (ホッパー)
-
ホッパーとは、粉体、粒体、液体などの材料を一時的に貯め、下部から次の工程へ供給するための容器状の設備です。生コン工場では、セメント、骨材、水、混和剤などの材料を扱うさまざまな場所で使用されます。
ホッパーは、上部から材料を受け入れ、下部のゲートやバルブから材料を排出する構造が一般的です。材料を一時的に貯めることで、搬送、計量、投入のタイミングを調整しやすくなります。
生コン工場では、骨材ホッパー、計量ホッパー、セメントホッパー、水計量槽、混和剤計量槽など、用途に応じたホッパーや容器が使われます。これらはバッチャープラントの材料供給や計量工程を支える重要な設備です。
ホッパーでは、材料の流れ方が重要です。砂や砂利などの骨材は、粒度や表面水率によって流動性が変わります。水分が多い砂は付着しやすく、ホッパー内で詰まりやすくなる場合があります。
セメントなどの粉体では、固結、ブリッジ、付着、詰まりが発生することがあります。材料が安定して排出されないと、計量時間が長くなったり、計量値がばらついたりする可能性があります。
ホッパーの下部には、ゲート、バルブ、フィーダ、スクリューなどの供給装置が設けられることがあります。これらを計量操作盤やPLCで制御し、粗計量・微計量、落差補正、投入停止のタイミングを管理します。
日常管理では、ホッパー内部の付着物、摩耗、詰まり、ゲートの動作、ロードセルや計量器の状態を確認することが重要です。ホッパーの状態が悪いと、材料供給や計量精度に影響し、品質のばらつきにつながる場合があります。
ホッパーは、材料を一時的に貯めて安定供給するための基本設備です。生コン工場では、材料の流れと計量精度を支える重要な役割を持ち、安定した生コン製造に欠かせない設備のひとつです。
関連ワード
・計量ホッパー
・骨材ビン
・セメントサイロ
・バッチャープラント
・計量操作盤