累加計量 (ルイカケイリョウ)

累加計量とは、複数の材料を同じ計量器で順番に計量し、累計値で管理する計量方法です。材料を1種類ずつ個別の計量器で量るのではなく、同じ計量器に材料を順番に投入しながら、合計重量を確認していきます。

生コン工場では、砂や砂利などの骨材、水、混和剤など、複数の材料を配合に基づいて計量します。累加計量では、たとえば1種類目の骨材を計量したあと、同じ計量器に2種類目の骨材を追加して計量し、累計値からそれぞれの材料量を管理します。

累加計量は、複数の材料を同じ計量器で扱うため、設備構成を簡素化しやすいという特徴があります。個別に計量器を設ける場合に比べて、設置スペースや設備点数を抑えられることがあります。一方で、材料ごとの計量値を正しく管理するためには、累計値だけでなく、各材料の差分を正確に把握する必要があります。

たとえば、2種類の骨材を累加計量する場合、1種類目を500kg計量し、2種類目を加えて合計1,200kgにすることで、2種類目は700kg計量されたと判断します。このように、累加計量では、各段階の計量値と最終的な累計値をもとに、材料ごとの計量量を管理します。

JIS A 5308では、材料ごとに計量値の許容差が定められています。1回計量分量に対する計量値の許容差は、セメントが±1%、骨材が±3%、水が±1%、混和材が±2%、混和剤が±3%とされています。なお、高炉スラグ微粉末は±1%とされています。

累加計量を行う場合でも、単に合計値が合っていればよいというわけではありません。複数の材料を同じ計量器で順番に計量するため、それぞれの材料が目標とする計量値に対して許容差内に収まるように管理する必要があります。

たとえば、2種類の骨材を累加計量する場合、最終的な合計重量だけでなく、1種類目の計量値、2種類目を加えた後の累計値、それぞれの材料ごとの差分を確認することが重要です。累加途中の計量値にずれがあると、材料ごとの配合比率が変わり、スランプ、空気量、強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。

累加計量では、1つの計量器で複数の材料を扱うため、計量順序や投入タイミングも重要になります。前の材料の計量が安定しないまま次の材料を投入すると、材料ごとの計量値を正しく把握しにくくなる場合があります。そのため、計量値の安定確認、投入停止のタイミング、次材料への切り替えを適切に制御する必要があります。

また、累加計量では、落差補正も重要です。材料は計量ゲートを閉じた瞬間にすべて止まるわけではなく、ゲート下に残って落下している材料が計量器へ入ることがあります。落差設定が適切でないと、各材料の計量値が目標値からずれ、累計値や材料ごとの差分にも影響します。

材料の流れ方も、累加計量の精度に関係します。砂、砂利、セメント、水、混和剤では、それぞれ流れ方や投入時の応答が異なります。骨材では粒度や表面水率、粉体では流動性、液体では配管やバルブの応答などが計量精度に影響する場合があります。

現行のJIS A 5308では、条件に応じて累加計量が認められる範囲が広がっています。従来は、水と混和剤などの累加計量が認められていましたが、現在ではセメントの累加計量も可能とされています。これにより、設備構成や運用方法に応じた計量方式の選択肢が広がっています。

ただし、累加計量を採用する場合は、計量器の精度、計量記録、材料ごとの差分管理、操作盤での表示、異常時の確認方法などを適切に整えることが重要です。どの材料をどの順番で計量し、各材料がどの許容差内に収まっているかを確認できる仕組みが必要になります。

計量操作盤では、材料ごとの目標値、累計値、差分、落差設定、粗計量・微計量の切り替えなどを管理します。累加計量に対応した制御を行うことで、同じ計量器を使用しながら、配合に基づいた材料計量を正確に行いやすくなります。

累加計量は、設備構成を簡素化しながら複数材料を計量できる方法です。一方で、材料ごとの計量値を正しく管理しなければ、配合比率のずれや品質のばらつきにつながる可能性があります。許容差、落差補正、計量順序、計量記録を適切に管理することで、安定した生コン製造につなげることができます。

関連ワード
・計量操作盤
・計量ホッパー
・粗計量
・微計量
・落差補正
・JIS A 5308

関連製品

お問い合わせはこちらから

06-6300-2121 電話アイコン06-6300-2121

8:30〜17:30(土日祝日定休)

お問い合わせ