曲げ強度試験 (マゲキョウドシケン)

曲げ強度試験とは、コンクリートが曲げる力に対して、どの程度耐えられるかを確認するための試験です。供試体に曲げ荷重を加え、破壊するまでに耐えた最大荷重をもとに、曲げ強度を求めます。

コンクリートは、圧縮力には強い一方で、引張力には弱い材料です。曲げを受ける部材では、断面の一部に圧縮応力が生じ、反対側には引張応力が生じます。そのため、曲げ強度試験は、コンクリートが曲げ作用を受けたときの抵抗性を確認するために重要です。

曲げ強度試験は、舗装コンクリート、コンクリート版、コンクリート製品、曲げの影響を受ける部材などで用いられることがあります。特に、道路舗装などでは、車両荷重によって版に曲げ作用が生じるため、曲げ強度が重要な品質指標になる場合があります。

試験には、角柱状の供試体を使用します。供試体を支持ローラーの上に置き、上部から載荷ローラーで荷重を加えます。荷重を徐々に増加させ、供試体が破壊するまでに耐えた最大荷重を測定します。

代表的な試験方法に、3等分点載荷法があります。3等分点載荷法とは、供試体を支える2個の支持ローラー間の距離をスパンとし、そのスパンを3等分した位置に、上から2個の載荷ローラーで荷重を加える方法です。荷重が中央部の一定範囲に作用するため、曲げ強度を確認する方法として用いられます。

曲げ強度試験では、供試体の破壊位置が重要です。供試体がスパン中央の3等分した範囲内で破壊した場合は、有効な試験結果として扱われます。一方、破壊位置が中央範囲から外れた場合は、試験結果が無効となることがあります。これは、破壊位置によって曲げ強度の評価が適切に行えない場合があるためです。

供試体が破壊した後は、破壊断面の寸法を測定します。破壊断面の幅を3か所、高さを2か所測定し、それぞれの平均値を曲げ強度の計算に用います。測定値は0.1mm単位で測定し、平均値を小数点以下1桁に丸めて、幅と高さの値とします。

曲げ強度は、最大荷重、支点間距離、供試体の幅、高さなどをもとに算出します。試験結果は、供試体の作製状態、締固め、養生条件、載荷方法、破壊位置、供試体寸法などの影響を受けます。そのため、所定の試験方法に従って、供試体作製から試験まで適切に管理することが重要です。

曲げ強度試験の結果は、配合、セメントの種類、単位水量、水セメント比、骨材の品質、混和剤、練り混ぜ、締固め、養生条件など、さまざまな要因の影響を受けます。特に、コンクリートの内部に空隙や締固め不足があると、曲げを受けたときに弱点となり、強度低下につながる可能性があります。

また、骨材の粒度や最大寸法、モルタル分の状態、材料分離の有無なども曲げ強度に関係します。コンクリート版や舗装コンクリートでは、曲げに対する抵抗性だけでなく、乾燥収縮、温度変化、荷重の繰り返しなども考慮して品質管理を行う必要があります。

生コン工場では、配合計画書に基づき、単位水量、水セメント比、単位セメント量、骨材、混和剤、練り混ぜ条件などを適切に管理することが重要です。骨材の表面水率を正しく把握できていない場合、実際の単位水量が配合からずれ、スランプや強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。

曲げ強度試験は、コンクリートが曲げ作用を受ける場合の性能を確認するための重要な試験です。圧縮強度試験や引張強度試験とあわせて、コンクリートの力学的性質を把握し、用途に応じた品質管理を行うことが大切です。

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