JIS A 5308 (ジス エー ゴーサンマルハチ)

JIS A 5308とは、レディーミクストコンクリート、いわゆる生コンクリートについて定めた日本産業規格です。正式には「日本産業規格 JIS A 5308:2024 レディーミクストコンクリート」と呼ばれます。「2024」は、JIS規格が改正された年号を表しています。

JIS規格とは、国が定めた日本産業規格のことで、製品やサービスの品質、性能、安全性、試験方法などを標準化するための基準です。JISの記号には分野ごとの分類があり、「A」は土木及び建築部門の基準を表します。ちなみに「B」は一般機械部門の基準です。このような部門の記号は20種類あり、JIS A 5308は、土木・建築分野に関連する生コンクリートの基準に該当します。

JIS A 5308には、生コンクリートに使用する材料の品質基準、製造設備の基準、材料の計量値に対する許容範囲、コンクリートの強度に関する規格、検査の頻度、納品書のフォーマット、配合計画書のフォーマットなどが定められています。

また、生コンクリートの軟らかさを表す「スランプ」の基準とその許容範囲、コンクリートに含まれる空気量とその許容範囲なども、JIS A 5308で細かく決められています。これらは、生コンの品質を安定させるために重要な管理項目です。

JIS A 5308は、生コン工場内で練り混ぜられたコンクリートが、出荷されて荷卸し地点へ配達されるまでについて定めた規格です。他の材料や製品の規格とは異なり、種類や品質基準、検査方法だけでなく、原材料の貯蔵、製造、運搬の全般にわたって、方法や手順が細かく規定されています。

生コン工場では、JIS A 5308に基づいて、材料の受入管理、貯蔵管理、配合管理、計量管理、製造管理、運搬管理、品質試験、出荷管理などを行います。たとえば、セメント、水、骨材、混和剤などを配合に基づいて正確に計量し、スランプ、空気量、強度などが所定の範囲に収まるように管理する必要があります。

また、JISマークの表示を維持するためには、製造方法及び品質管理を適切に行う必要があります。JIS認証を受けた生コン工場では、製品に対するJISマークの表示を維持するため、3年以内に1回、定期のJIS認証維持審査を受けることとなっています。

JIS A 5308は、生コンクリートの品質を一定に保ち、発注者、施工者、製造者の間で共通の基準を持つために重要な規格です。生コン工場では、この規格に沿った計量・製造・検査・出荷管理を行うことで、安定した品質のレディーミクストコンクリートを供給しています。

関連ワード
・JIS Q 1011
・配合計画書
・呼び強度
・スランプ
・空気量
・塩化物含有量
・強度試験
・計量操作盤

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