タ行

いまさら聞けない生コン用語・単語をまとめました。

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ターンシュート (ターンシュート)
ターンシュートとは、生コン工場のバッチャープラントで製造した生コンクリートを、ミキサー車などの所定の排出先へ導くための回転式シュートです。シュートを左右に回転させることで、排出先を切り替えられる構造になっています。

生コン工場では、ミキサで練り混ぜた生コンクリートを、排出シュートを通じてミキサー車へ投入します。ターンシュートは、この排出経路を切り替えるための設備で、複数の積込み位置や排出方向に対応する場合に使用されます。

たとえば、複数のミキサー車へ順番に積み込む場合や、設備配置上、排出方向を切り替える必要がある場合に、ターンシュートが使われます。シュートを回転させることで、生コンクリートの排出先を選択し、効率よく積込み作業を行うことができます。

ターンシュートでは、回転動作の正確さが重要です。排出先に対してシュートの位置がずれていると、生コンクリートがこぼれたり、積込み口に正しく入らなかったりする可能性があります。そのため、停止位置の確認、リミットスイッチやセンサーによる位置検出、インターロックなどを組み合わせて、安全に動作させることが求められます。

また、ターンシュートの回転時間も、出荷作業の効率に関わる重要な要素です。1台のミキサー車への積込みが終わってから、次の排出先へシュートを回転させるまでに時間がかかると、次バッチの排出や次車両への積込み開始が遅れる場合があります。特に出荷量が多い時間帯では、ターンシュートの回転時間や停止確認の時間が、全体の出荷能力に影響することがあります。

ただし、回転時間を短くすればよいというものではありません。急な動作は、機械への負荷、位置ずれ、衝撃、故障リスクにつながる場合があります。ターンシュートは、生コンクリートの付着や摩耗、設備の経年劣化、駆動部の状態などの影響も受けるため、安定して所定位置まで回転し、確実に停止できることが重要です。

ターンシュートの動作は、計量操作盤や制御盤と連動して管理されることがあります。ミキサの排出、ミキサー車の位置、シュートの停止位置、排出許可などが正しく連動することで、誤排出や設備干渉を防ぎ、安定した積込み作業につながります。

ターンシュートは、生コンクリートを正しい排出先へ導くための重要な設備です。回転方向、停止位置、動作時間、清掃状態、摩耗状態、センサーの動作を適切に管理することで、出荷作業の効率化とトラブル防止につながります。

関連ワード
・ミキサー
・バッチャープラント
・計量操作盤
・出荷管理システム
・PLC

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単位水量 (タンイスイリョウ)
単位水量とは、コンクリート1m³あたりに含まれる練り混ぜ水の質量のことです。単位は kg/m³ で表されます。

コンクリートは、セメント、水、骨材、混和剤などを練り混ぜて製造されます。このうち、1m³のコンクリートをつくるために使用する水の量が単位水量です。単位水量は、コンクリートの施工性、強度、耐久性、乾燥収縮などに関わる重要な管理項目です。

単位水量が多くなると、コンクリートは軟らかくなり、スランプが大きくなりやすくなります。そのため、施工しやすくなる場合がありますが、水量が多すぎると、材料分離やブリーディングが起こりやすくなり、強度や耐久性の低下につながる可能性があります。

一方で、単位水量を少なくすると、水セメント比を抑えやすくなり、強度や耐久性の面では有利になる場合があります。ただし、水量が少なすぎると、コンクリートが硬くなり、型枠内への充填や締固めが難しくなることがあります。そのため、単位水量は、必要な品質と施工性が得られる範囲で、できるだけ小さくすることが重要です。

JASS 5では、単位水量を185kg/m³以下とし、所定の品質が得られる範囲内でできるだけ小さくすべきとされています。単位水量は、コンクリートの品質を左右するため、配合設計や製造管理において慎重に扱う必要があります。

単位水量と混同しやすい用語に、水セメント比があります。単位水量は、コンクリート1m³あたりの水の量を表します。一方、水セメント比は、水の量とセメント量の比率を表す指標です。どちらもコンクリートの強度や耐久性に大きく関係しますが、意味は異なります。

生コン工場では、配合計画書に基づいて単位水量を設定し、計量操作盤で水量を管理します。ただし、実際の製造では、砂や砂利などの骨材に含まれる表面水率を考慮する必要があります。骨材に付着している水分を正しく把握できていないと、実際に練り混ぜられる水量が配合からずれてしまうためです。

たとえば、骨材の表面水率が高い状態で配合どおりに水を加えると、実際の単位水量が多くなり、スランプや強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。反対に、骨材の水分を過大に見積もると、練り混ぜ水が不足し、ワーカビリティーに影響する場合があります。

そのため、単位水量を適切に管理するには、配合上の水量だけでなく、骨材の表面水率、回収水の使用、混和剤の影響、練り混ぜ条件などを総合的に確認することが重要です。単位水量の管理は、スランプの安定、強度の確保、耐久性の向上、品質のばらつき抑制につながります。

関連ワード
・W/C(水セメント比)
・表面水率
・単位セメント量
・スランプ
・ブリーディング
・材料分離
・骨材表面水率モニター

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単位セメント量 (タンイセメントリョウ)
単位セメント量とは、コンクリート1m³あたりに含まれるセメントの質量のことです。単位は kg/m³ で表されます。

コンクリートは、セメント、水、骨材、混和剤などを練り混ぜて製造されます。このうち、1m³のコンクリートをつくるために使用するセメントの量が単位セメント量です。単位セメント量は、コンクリートの強度、耐久性、施工性、発熱、乾燥収縮などに関わる重要な配合項目です。

セメントは、水と反応して硬化し、コンクリートの強度を発現させる材料です。そのため、単位セメント量が不足すると、所定の強度や耐久性を確保しにくくなる場合があります。一方で、単位セメント量を増やせばよいというものでもありません。セメント量が多すぎると、水和熱の増加、乾燥収縮、ひび割れリスク、材料コストの増加などにつながる可能性があります。

単位セメント量とあわせて重要なのが、水セメント比です。水セメント比とは、水の質量をセメントの質量で割った割合のことで、コンクリートの強度や耐久性に大きく影響します。単位セメント量と単位水量の関係を適切に管理することで、所定の強度や施工性を確保しやすくなります。

たとえば、単位水量が同じでも、単位セメント量が多くなれば水セメント比は小さくなります。一般的に、水セメント比が小さいほど強度や耐久性の面で有利になる場合がありますが、粘性が高くなったり、施工性に影響したりすることもあります。そのため、単位セメント量は、強度だけでなく、スランプ、ワーカビリティー、耐久性、経済性などとのバランスを考えて設定されます。

生コン工場では、配合計画書に基づいて単位セメント量を設定し、計量操作盤でセメントの計量値を管理します。セメントの計量値が配合からずれると、水セメント比や材料バランスが変わり、スランプ、空気量、強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。

また、セメントの種類によっても、コンクリートの性質は変わります。普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、高炉セメントなど、使用するセメントの種類に応じて、強度発現、発熱、耐久性、施工条件などを考慮する必要があります。

単位セメント量は、コンクリートの品質を左右する基本的な配合項目です。所定の強度や耐久性を確保しながら、施工性や経済性も考慮して適切に設定・管理することが、安定したコンクリート製造につながります。

関連ワード
・W/C(水セメント比)
・単位水量
・普通セメント
・BBセメント
・早強セメント
・高強度コンクリート
・配合計画書

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動荷重 (ドウカジュウ)
動荷重とは、時間の経過とともに大きさや方向が変化する荷重のことです。一定の力が継続して加わる静荷重に対して、動荷重は、振動、衝撃、移動、加減速などによって変動する荷重を指します。

たとえば、機械の振動によって加わる力、搬送中の材料が落下・衝突するときの力、車両が走行するときに路面や構造物へ加わる力などは、動荷重として考えられます。荷重が一定ではなく、時間や動きに応じて変化する点が特徴です。

動荷重と似た言葉に「静荷重」があります。静荷重は、時間が経過しても大きさや方向がほとんど変化しない荷重です。一方、動荷重は、時間とともに変化する荷重です。つまり、一定の状態で加わる荷重が静荷重、動きや衝撃を伴って変化する荷重が動荷重です。

生コン工場では、材料の計量、搬送、投入、練り混ぜなどの工程で、さまざまな機械や設備が動作しています。骨材がベルトコンベヤで搬送されるとき、計量ホッパへ材料が投入されるとき、ミキサー内で材料が練り混ぜられるときなどには、設備に対して変動する荷重が加わることがあります。

計量器やロードセルで材料重量を測定する場合、動荷重の影響を受けると、表示値が一時的に揺れたり、実際の重量を安定して読み取りにくくなったりする場合があります。そのため、材料計量では、投入中の変動を考慮しながら、計量値が安定した状態で判断することが重要です。

たとえば、骨材やセメントを計量ホッパへ投入する際には、材料が落下する衝撃や流れ込みによって、計量器に一時的な変動が生じることがあります。このような変動をそのまま最終計量値として扱うと、過量投入や不足投入につながる可能性があります。

計量操作盤では、材料投入時の動きや計量値の変化を考慮しながら、粗計量、微計量、投入停止、安定待ちなどの制御を行います。これにより、材料の流れや落差による影響を抑え、目標値に近い計量を行いやすくします。

動荷重は、設備の設計や保守、計量精度の管理に関わる重要な考え方です。生コン工場では、材料が動くことで生じる荷重変動を理解し、計量器や操作盤、搬送設備を適切に管理することで、安定した材料計量と品質管理につなげることができます。

関連ワード
・静荷重
・ロードセル
・計量操作盤
・計量ホッパー
・秤量

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