ヤ行
いまさら聞けない生コン用語・単語をまとめました。
ヤ行
- 養生 (ヨウジョウ)
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養生とは、打ち込んだコンクリートが所定の強度や耐久性を発現できるように、温度や湿度などの環境を適切に保つ管理のことです。コンクリートの品質を確保するために欠かせない工程です。
コンクリートは、セメントと水が反応する水和反応によって硬化し、強度を発現します。水和反応を適切に進めるためには、打込み後のコンクリートを急激に乾燥させず、必要な温度と水分を保つことが重要です。
養生が不十分な場合、表面の乾燥、ひび割れ、強度不足、耐久性低下などにつながる可能性があります。特に打込み直後のコンクリートは外気温、風、日射、湿度の影響を受けやすく、適切な保護が必要です。
養生の方法には、散水養生、湿布養生、シート養生、膜養生、保温養生、加熱養生などがあります。施工条件、季節、部材の大きさ、使用材料、必要な強度発現時期などに応じて、適切な方法を選びます。
暑中コンクリートでは、表面からの急激な水分蒸発を防ぐことが重要です。散水やシート養生などにより、表面乾燥やプラスチック収縮ひび割れを防ぎます。
寒中コンクリートでは、初期凍害を防ぐために、コンクリートを凍結させないことが重要です。保温養生や加熱養生を行い、必要な初期強度が発現するまで温度を確保します。
圧縮強度試験などで使用する供試体も、所定の条件で養生されます。材齢7日や材齢28日などで強度を確認する場合、供試体の養生条件が試験結果に影響するため、適切な管理が必要です。
養生は、コンクリートを打ち込んだ後の管理工程ですが、最終的な品質に大きく影響します。配合や製造が適切であっても、養生が不十分であれば、所定の性能を発揮できない場合があります。強度と耐久性を確保するためには、施工条件に応じた適切な養生を行うことが重要です。
関連ワード
・強度試験
・圧縮強度試験
・寒中コンクリート
・暑中コンクリート
・高強度コンクリート
・普通セメント
- 容積補正 (ヨウセキホセイ)
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容積補正とは、生コンクリートの製造時に、実際に納入する数量とは別に必要となる分を考慮して、製造量を自動的に補正する機能です。主に、強度試験などで使用するテストピースを採取する場合に、その分の生コン量を製造量へ上乗せする目的で使われます。
生コン工場では、出荷する生コンクリートの品質を確認するために、供試体とも呼ばれるテストピースを作製することがあります。テストピースは、圧縮強度試験などに使用される試験用のコンクリートで、納入先へ届ける生コンとは別に採取されます。
たとえば、現場へ納入する数量だけをそのまま製造した場合、テストピース分を採取すると、実際に納入できる生コン量が不足する可能性があります。そのため、テストピースが必要なバッチでは、あらかじめその分の容積を加味して製造量を増やす必要があります。このような補正が容積補正です。
容積補正を行うことで、テストピース採取分を含めた必要量を製造できるため、納入数量の不足を防ぎやすくなります。また、出荷ごとに手作業で上乗せ量を計算する手間を減らし、製造量の入力ミスや計算ミスを防ぐことにもつながります。
生コン工場では、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、納入数量、試験の有無などに応じて、製造条件が異なります。テストピースを採取するかどうかは、品質管理や受入検査、工事条件などによって変わるため、出荷情報や配合情報と連動して容積補正を管理できることが重要です。
容積補正は、計量操作盤や出荷管理システムで扱われる補正機能のひとつです。対象バッチに対して必要な補正量を自動的に反映することで、製造量を適切に管理し、出荷数量と品質試験に必要な採取量の両方に対応しやすくなります。
容積補正を適切に運用することで、テストピース採取による納入量不足を防ぎ、製造指示、材料計量、出荷管理、品質管理をスムーズにつなげることができます。
関連ワード
・配合登録
・計量操作盤
・配合計画書
・出荷管理システム
・強度試験
- 呼び強度 (ヨビキョウド)
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呼び強度とは、レディーミクストコンクリートを注文・指定する際に用いられる強度の区分です。生コンクリートが硬化したあとに、所定の圧縮強度を満たすように設定される値で、単位は N/mm² で表されます。
生コンを発注する際には、コンクリートの種類、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類などを指定します。たとえば「普通 24-18-20 N」のような呼び方では、24が呼び強度、18がスランプ、20が粗骨材の最大寸法、Nが普通ポルトランドセメントを表します。
呼び強度は、コンクリートの圧縮強度に関わる重要な指定項目です。建築物や土木構造物では、柱、梁、床、基礎、擁壁など、構造物の用途や設計条件に応じて必要な強度が決められます。その必要な強度を満たすように、生コンの呼び強度が選定されます。
呼び強度と混同しやすい用語に、設計基準強度があります。設計基準強度は、構造設計上必要とされるコンクリートの強度です。一方、呼び強度は、レディーミクストコンクリートを発注・製造する際に指定される強度区分です。両者は密接に関係しますが、意味は同じではありません。
生コン工場では、指定された呼び強度を満たすように、配合計画書に基づいて材料を計量し、コンクリートを製造します。呼び強度に応じて、単位セメント量、水セメント比、単位水量、骨材量、混和剤の使用量などが設定されます。
一般的に、水セメント比はコンクリートの強度に大きく影響します。水セメント比が大きすぎると、硬化後のコンクリートの強度や耐久性が低下する可能性があります。そのため、呼び強度を満たすには、セメント量と水量のバランスを適切に管理することが重要です。
また、実際の製造では、砂や砂利などの骨材に含まれる表面水率も重要になります。骨材の表面水率を正しく把握できていないと、実際の単位水量が配合からずれ、水セメント比にも影響します。その結果、スランプや圧縮強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。
呼び強度が高いコンクリートでは、必要な強度を確保するために、水セメント比を小さくしたり、単位セメント量を増やしたり、高性能AE減水剤などの混和剤を使用したりする場合があります。高強度コンクリートでは、強度だけでなく、施工性、粘性、温度管理、養生条件などにも注意が必要です。
呼び強度を満たしているかどうかは、圧縮強度試験によって確認されます。生コンから採取した試料で供試体を作製し、所定の材齢まで養生したあと、圧縮試験機で最大荷重を測定して圧縮強度を求めます。試験結果によって、製造されたコンクリートが所定の品質を満たしているかを確認します。
呼び強度は、配合設計、製造管理、品質試験、受入検査に関わる基本的な用語です。生コン工場では、呼び強度に応じた配合登録、材料計量、表面水率管理、製造記録、強度試験の結果管理を適切に行うことで、安定した品質のレディーミクストコンクリートを供給します。
関連ワード
・強度試験
・圧縮強度試験
・配合計画書
・W/C(水セメント比)
・単位セメント量
・単位水量
・高強度コンクリート