落差補正 (ラクサホセイ)

落差補正とは、生コン製造の材料計量において、計量ゲートを閉じたあとも落下途中にある骨材やセメントなどの量を見込んで、投入停止のタイミングを調整することです。計量操作盤では、材料ごとに落差設定を行い、目標計量値を超えないように制御します。

骨材やセメントのような粉体・粒体は、計量ゲートを閉じた瞬間にすべての材料が止まるわけではありません。ゲートから計量器までの間に、すでに落下している材料があるため、ゲートを閉じたあとも一定量の材料が計量器へ入ります。この落ち込んでくる材料量を考慮して、目標値より少し手前でゲートを閉じるための考え方が落差補正です。

たとえば、砂利を1,000kg計量する場合、1,000kgになった時点でゲートを閉じても、ゲート下に残って落下している砂利が計量器へ入るため、最終的には1,000kgを超えることがあります。そのため、実際の計量では、あらかじめ落差分を見込んで、目標値より手前で投入を止める制御を行います。

落差は、材料の種類、粒の大きさ、流れやすさ、含水状態、ゲートの開度、投入速度、ゲートから計量器までの距離などによって変わります。砂、砂利、セメントでは流れ方が異なり、同じ設備でも材料状態によって落差量が変動する場合があります。

材料計量では、粗計量と微計量を組み合わせて、目標値に近づけていきます。粗計量では大きな流量で材料を投入し、目標値に近づいたら微計量に切り替えて少量ずつ投入します。最終的な投入停止時には、落差補正を考慮してゲートを閉じることで、過量投入を防ぎやすくなります。

落差設定や落差補正が適切でない場合、材料の計量値が目標値からずれ、配合どおりの製造が難しくなることがあります。セメント、水、骨材、混和剤の計量値がずれると、スランプ、空気量、強度、品質のばらつきにつながる可能性があります。

計量操作盤では、材料ごとの落差設定をもとに、粗計量、微計量、投入停止のタイミングを制御します。設備や材料の特性に合わせて落差を適切に設定・管理することで、計量精度を高め、安定した生コン製造につなげることができます。

落差補正は、材料計量における小さな調整に見えますが、生コン品質を安定させるうえで重要な制御項目です。日々の製造では、材料状態や設備状態を確認しながら、落差設定を適切に管理することが求められます。

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