RC(鉄筋コンクリート) (アールシー)

RCとは、鉄筋コンクリートのことです。英語の Reinforced Concrete の略で、コンクリートの中に鉄筋を配置して補強した構造材料を指します。建築物や土木構造物で広く使われており、柱、梁、床、壁、基礎、擁壁、橋梁、ボックスカルバートなど、さまざまな構造物に用いられます。

コンクリートは圧縮力に強い一方で、引張力には弱い性質があります。反対に、鉄筋は引張力に強い材料です。RCは、この2つの材料の特性を組み合わせることで、圧縮力にも引張力にも対応しやすくした構造です。

鉄筋コンクリートでは、主にコンクリートが圧縮力を負担し、鉄筋が引張力を負担します。たとえば梁や床のように曲げを受ける部材では、断面の一部に圧縮力が、反対側に引張力が生じます。このとき、コンクリートだけでは引張側にひび割れが発生しやすいため、鉄筋を配置して引張力を受け持たせます。

RC構造の大きな特徴は、強度、耐久性、耐火性に優れていることです。コンクリートが鉄筋を包み込むことで、鉄筋を火災の熱や外部環境から保護しやすくなります。また、適切なかぶり厚さを確保することで、鉄筋の腐食を防ぎ、構造物の耐久性を高めることができます。

一方で、RCではひび割れや鉄筋腐食への注意が必要です。コンクリートにひび割れが生じると、水分や塩化物イオンが内部へ侵入し、鉄筋腐食の原因になる場合があります。鉄筋が腐食すると膨張し、コンクリートのひび割れや剥離につながる可能性があります。

RCの品質には、使用するコンクリートの配合や施工管理が大きく関係します。呼び強度、水セメント比、単位水量、単位セメント量、骨材の品質、混和剤、スランプ、空気量、塩化物含有量などを適切に管理することで、所定の強度と耐久性を確保しやすくなります。

また、鉄筋の配置、かぶり厚さ、締固め、打込み方法、養生条件も重要です。鉄筋の周囲にコンクリートが十分に充填されていない場合、空隙やジャンカが発生し、耐久性や構造性能に影響することがあります。そのため、ワーカビリティーを確保しながら、適切に締め固めることが大切です。

RCは、現場で型枠を組んで生コンクリートを打ち込む現場打ちコンクリートとして使われることもあれば、工場で製造されるプレキャストコンクリート製品として使われることもあります。ヒューム管、ボックスカルバート、擁壁、床版などのコンクリート二次製品にも、鉄筋コンクリート構造が用いられる場合があります。

RCと関連する用語に、PCがあります。PCはプレストレストコンクリートの略で、PC鋼材を用いてコンクリートにあらかじめ圧縮力を導入する構造です。RCは鉄筋によって引張力に抵抗するのに対し、PCは事前に圧縮力を与えることで、ひび割れを抑えやすくする点に特徴があります。

生コン工場では、RC構造物に使用されるコンクリートを安定して供給するため、配合計画書に基づいて材料を正確に計量し、所定の品質を満たす生コンクリートを製造します。RCの品質を確保するには、圧縮強度試験、スランプ試験、空気量試験、塩化物含有量の確認など、製造から施工までの品質管理が重要です。

RC(鉄筋コンクリート)は、コンクリートと鉄筋の長所を組み合わせた、建築・土木分野で最も基本的な構造材料のひとつです。強度、耐久性、施工性を確保するためには、コンクリートの品質管理と鉄筋配置、打込み、締固め、養生を適切に行うことが大切です。

関連ワード
・強度試験
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・引張強度試験
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・養生

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