(ピーエルシー)
PLCとは、Programmable Logic Controllerの略で、日本語では「プログラマブルロジックコントローラー」と呼ばれます。あらかじめ設定されたプログラムに従って、工場設備や機械装置を自動制御するための制御装置です。
PLCは、センサや押しボタンなどからの入力信号を受け取り、その信号とプログラムの条件に基づいて、モータ、バルブ、シリンダ、ランプ、ブザーなどへ出力信号を送ります。これにより、設備の起動・停止、材料の投入、ゲートの開閉、異常時の停止などを自動で制御できます。
PLCの大きな特徴は、プログラムを書き換えることで制御の内容や手順を変更できる点です。リレー回路だけで制御していた場合に比べて、複雑な制御や条件分岐、タイマー処理、インターロック、異常検出などを柔軟に組み込むことができます。
生コン工場では、バッチャープラントの材料供給、計量、投入、練り混ぜ、排出などの工程で、さまざまな機器が連動して動きます。PLCは、これらの機器を決められた順序と条件に従って制御する役割を担っています。
たとえば、骨材を計量する場合、PLCは操作盤からの指令を受けてゲートやベルトコンベヤを動かし、計量器からの信号を確認しながら、粗計量、微計量、投入停止などを制御します。また、セメント、水、混和剤の計量や、ミキサへの投入、練り混ぜ時間の管理、排出ゲートの開閉などにもPLCの制御が関わります。
PLCには、多くの入力信号と出力信号が接続されています。入力には、センサ、リミットスイッチ、押しボタン、計量器からの信号などがあり、出力には、モータ、電磁弁、シリンダ、表示灯などがあります。これらの入出力が正しく接続され、プログラムどおりに動作するかを確認する作業がI/Oチェックです。
また、PLCによる制御では、安全性を確保するためのインターロックも重要です。たとえば、あるゲートが閉まっていないと次の動作に進まない、ミキサが所定の状態でなければ排出しない、といった条件を設定することで、誤動作や設備トラブルを防ぎます。
PLCは、メーカーによって名称やシリーズが異なります。三菱電機が提供するPLCは「シーケンサ」と呼ばれており、日本ではこの名称がPLCの代名詞のように使われることもあります。ただし、厳密にはシーケンサは三菱電機の製品名であり、PLCは制御装置全般を指す一般名称です。
生コン工場の設備を安定して動かすには、PLC本体だけでなく、プログラム、入出力機器、計量操作盤、センサ、配線、電源、通信機器などを含めて適切に管理する必要があります。PLCは、普段は操作する機会が少ない装置ですが、プラントの自動運転を支える重要な中枢機器です。
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