ボードPC (ボードピーシー)
ボードPCとは、液晶ディスプレイにパソコン本体としての機能を組み込んだ、オールインワンタイプの薄型パーソナルコンピュータの総称です。画面表示とコンピュータ機能が一体化しているため、別途パソコン本体を設置しなくても、限られたスペースで使用しやすいことが特徴です。
一般的なデスクトップパソコンでは、モニターとパソコン本体を別々に設置します。一方、ボードPCでは、液晶ディスプレイの背面や内部にCPU、メモリ、ストレージ、入出力端子などの機能を組み込んでいます。そのため、省スペースで配線をまとめやすく、操作盤や制御盤、現場端末などに組み込みやすい構造になっています。
ボードPCは、消費電力が比較的少なく、冷却ファンの回転数も少ないため、塵埃の多い環境での使用にメリットがあります。冷却ファンが大きく回転する機器では、周囲の粉じんやほこりを吸い込みやすくなる場合がありますが、低消費電力で発熱が少ない構成にすることで、こうした影響を抑えやすくなります。
生コン工場では、セメント、骨材、粉じん、水分などが存在する環境で、操作盤や表示端末が使用されます。そのため、事務所で使う一般的なパソコンとは異なり、設置環境に合わせた耐久性、視認性、操作性、保守性が重要になります。
ボードPCは、計量操作盤、出荷管理システム、品質管理システム、各種監視装置などの画面表示や操作端末として使用されることがあります。タッチパネル式の画面を備えたタイプでは、マウスやキーボードを使わずに画面操作できるため、現場での操作性を高めやすくなります。
また、ボードPCは装置に組み込みやすく、制御盤や操作盤の前面に取り付けて使用しやすい点も特徴です。画面と本体が一体になっているため、設置スペースを抑えながら、操作画面、製造状況、アラーム、計量値、出荷情報などを表示できます。
一方で、ボードPCを使用する場合は、設置場所の温度、湿度、粉じん、振動、直射日光、保守スペースなどに注意が必要です。工場環境では、一般的な事務用パソコンよりも厳しい条件で使われることがあるため、用途や設置場所に合わせて適切な仕様を選ぶことが重要です。
ボードPCは、省スペースで操作画面とパソコン機能を一体化できる端末です。生コン工場では、操作盤や監視システムの使いやすさを高め、製造状況や設備状態を分かりやすく表示するための重要な機器のひとつとして活用されます。
関連ワード
・FAPC
・CPU
・計量操作盤
・出荷管理システム
・PLC


