AE剤 (エーイーザイ)

AE剤とは、コンクリート中に微細な空気泡を連行させるために使用する混和剤です。AEは Air Entraining の略で、空気を連行するという意味があります。

AE剤を使用すると、フレッシュコンクリート中に多数の細かい空気泡が分散します。この空気泡により、コンクリートのワーカビリティーが改善され、材料の動きが滑らかになりやすくなります。

AE剤の重要な役割のひとつが、耐凍害性の向上です。寒冷地では、コンクリート内部の水分が凍結と融解を繰り返すことで劣化する場合があります。適切な空気泡が分散していると、凍結時の膨張圧を逃がしやすくなり、凍結融解に対する抵抗性を高めることができます。

一方で、空気量が多くなりすぎると、硬化後のコンクリートの強度が低下する場合があります。そのため、AE剤は単に多く入れればよいものではなく、目標空気量に合わせて適切に使用する必要があります。

AE剤は、セメントの種類、骨材の粒度、細骨材率、単位水量、練り混ぜ時間、温度、運搬時間などの影響を受けます。同じ添加量でも、材料条件や製造条件によって空気量が変化することがあります。

AE剤と混同しやすいものに、AE減水剤があります。AE剤は主に空気を連行するための混和剤ですが、AE減水剤は空気連行性に加えて減水効果を持つ混和剤です。目的や配合条件に応じて使い分けることが重要です。

生コン工場では、配合計画書に基づき、AE剤の添加量や空気量を管理します。エアメーターによる空気量試験の結果を確認しながら、所定の品質範囲に収まるように製造条件を管理することが求められます。

AE剤は、施工性や耐久性を高めるために重要な混和剤です。適切な空気量を確保しながら、強度低下や品質ばらつきを抑えるためには、材料、配合、練り混ぜ、試験を総合的に管理することが大切です。

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