圧縮強度試験 (アッシュクキョウドシケン)

圧縮強度試験とは、コンクリートが圧縮する力に対して、どの程度耐えられるかを確認するための試験です。コンクリートの品質管理において最も基本的で重要な強度試験のひとつです。

コンクリートは、引張力には弱い一方で、圧縮力に強い材料です。建築物や土木構造物では、柱、梁、床、基礎、擁壁など、多くの部材に圧縮力が作用します。そのため、コンクリートが設計上必要な強度を満たしているかを確認するうえで、圧縮強度は重要な指標になります。

圧縮強度試験では、生コンクリートから採取した試料を用いて供試体を作製します。供試体には、円柱供試体が用いられることが一般的です。作製した供試体は、所定の条件で養生し、定められた材齢に達した時点で試験を行います。

材齢とは、コンクリートを練り混ぜてから経過した日数のことです。圧縮強度試験では、材齢7日や材齢28日などで強度を確認することがあります。特に材齢28日の圧縮強度は、コンクリートの品質確認で重要な基準として扱われることが多いです。

試験では、供試体を圧縮試験機に設置し、上下方向から荷重を加えます。荷重を徐々に増加させ、供試体が破壊するまでに耐えた最大荷重を測定します。この最大荷重を供試体の断面積で割ることで、圧縮強度を求めます。

圧縮強度は、次の式で求めます。

圧縮強度 = 最大荷重 ÷ 供試体の断面積

単位には、N/mm² が用いられます。たとえば、供試体が破壊するまでに受けた最大荷重が大きいほど、また同じ荷重でも断面積が小さいほど、圧縮強度の値は大きくなります。

圧縮強度試験の結果は、配合、セメントの種類、単位水量、水セメント比、骨材の品質、混和剤、練り混ぜ、運搬、打込み、締固め、養生条件など、さまざまな要因の影響を受けます。特に、水セメント比は圧縮強度に大きく関係する重要な配合条件です。

また、生コン工場では、骨材の表面水率を正しく把握することも重要です。砂や砂利に含まれる水分を正しく反映できていないと、実際の単位水量が配合からずれ、水セメント比が変化する可能性があります。その結果、スランプや圧縮強度、品質のばらつきにつながることがあります。

圧縮強度試験は、単に試験室で強度を確認するだけのものではありません。試験結果は、配合の妥当性、製造管理の状態、材料管理の精度、養生条件などを確認するための重要な情報になります。試験結果にばらつきがある場合は、材料、計量、表面水率、練り混ぜ、供試体作製、養生、試験手順などを確認する必要があります。

生コン工場では、JIS A 5308に基づく品質管理の中で、スランプ、空気量、塩化物含有量、圧縮強度などを確認し、所定の品質を満たす生コンクリートを出荷します。圧縮強度試験は、硬化後のコンクリートが必要な性能を満たしているかを確認するための重要な試験です。

圧縮強度試験を適切に行うことで、コンクリートの品質を客観的な数値で確認できます。安定した圧縮強度を確保するには、配合設計、材料計量、表面水率管理、練り混ぜ、供試体作製、養生、試験まで、一連の工程を適切に管理することが重要です。

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