ミリ波レベル計 (ミリハレベルケイ)

ミリ波レベル計とは、ミリ波と呼ばれる電波を利用して、サイロやタンク内の材料の残量やレベルを測定する計測機器です。セメント、骨材、粉体、粒体、液体などの貯蔵物に対して、非接触で測定できることが特徴です。

ミリ波とは、波長が短い電波の一種です。ミリ波レベル計では、センサーからサイロやタンク内へ電波を発信し、貯蔵物の表面で反射して戻ってくる電波を受信します。その反射波をもとに、センサーから材料表面までの距離を測定し、サイロやタンク内の残量を算出します。

従来、サイロ内の残量確認では、作業者が現地で確認したり、重りを下ろして測定したりする方法が使われることがありました。しかし、高所での確認作業には危険が伴い、粉じん環境や天候の影響を受ける場合もあります。ミリ波レベル計を使用すると、サイロ内の材料に直接触れずに測定できるため、安全性と作業効率の向上につながります。

ミリ波レベル計の大きな特徴は、非接触で測定できることです。サイロ内に可動部やワイヤーを入れずに測定できるため、材料への接触による摩耗や引っ掛かりが起こりにくくなります。セメントや粉体のような粉じんが発生しやすい環境でも、安定した残量確認に役立ちます。

【他方式のレベル計との違い】

サイロやタンクの残量を測定するレベル計には、ミリ波式のほかにも、超音波式、レーザー式、静電容量式、接触式、ガイド波レーダー式など、さまざまな方式があります。それぞれ測定原理や得意な環境が異なるため、測定対象や設置場所に合わせて選定することが重要です。

超音波式レベル計は、音波を利用して距離を測定する方式です。非接触で測定できるメリットがありますが、音波を使うため、温度変化、蒸気、粉じん、気流、湿度などの影響を受ける場合があります。粉じんが多いサイロ内では、音波が減衰したり、反射が不安定になったりすることがあります。

レーザー式や光学式のレベル計は、光を利用して測定する方式です。狭い範囲を高精度に測定しやすい一方で、粉じんや付着物、窓部の汚れなどの影響を受けやすく、粉体サイロのような環境では定期的な清掃や保守が必要になる場合があります。

接触式やワイヤー式のレベル計は、測定対象に直接触れて残量を確認する方式です。仕組みが分かりやすい一方で、可動部やワイヤーが材料と接触するため、摩耗、引っ掛かり、断線、メンテナンスの負担が発生する場合があります。セメントや骨材のような粉体・粒体では、付着や摩耗にも注意が必要です。

静電容量式のレベル計は、測定対象物の誘電率の変化を利用する方式です。粉体や粒体にも使われますが、材料の性質、付着、湿り具合、誘電率の変化などによって測定値が影響を受ける場合があります。

ミリ波レベル計は、電波を利用するレーダー式の一種です。音波や光ではなく電磁波を使うため、超音波式に比べて温度変化や蒸気の影響を受けにくく、レーザー式・光学式に比べて粉じん環境でも使いやすい方式です。特にセメントサイロや粉体サイロのように、投入時に粉じんが発生しやすい設備では、非接触で残量を測定できる点が大きなメリットになります。

ただし、ミリ波レベル計も万能ではありません。サイロ内の内部構造物、材料表面の傾斜、付着物、投入中の粉じんの濃さなどによって、測定値が不安定になる場合があります。そのため、粉じんに強い傾向がある一方で、測定対象や設置環境に合わせた機種選定と設置調整が重要です。

生コン工場では、セメントサイロ、骨材サイロ、コルゲートサイロ、混和材タンクなど、さまざまな貯蔵設備が使われます。これらの設備では、材料切れや過剰在庫を防ぐために、残量を適切に把握することが重要です。残量確認が不十分な場合、材料不足による製造停止、補充タイミングの遅れ、在庫管理の手間増加につながる可能性があります。

ミリ波レベル計を活用すると、サイロやタンク内の残量を操作室や事務所で確認できるようにすることも可能です。残量を見える化することで、現場確認の負担を減らし、材料補充の判断や在庫管理を行いやすくなります。

関連ワード
・セメントサイロ
・コルゲートサイロ残量監視システム
・骨材ビン
・バッチャープラント
・計量操作盤

関連製品

お問い合わせはこちらから

06-6300-2121 電話アイコン06-6300-2121

8:30〜17:30(土日祝日定休)

お問い合わせ